recruiting
大学のスポーツの規模が大きければ、選手のリクルーティング(有望な高校生のスカウト)への力の入れ方も大きくなっていきます。ということで、今回はそんなrecruitingについて感じたことを書いてみます。他のスポーツのことはほぼ知らないので、私が働かせてもらっている水泳とソフトボールのチームについてです。
イリノイ大学へ来てまだ二ヶ月も経っていませんが、既に今までの大学とのスカウトの過程の違いを感じています。
まず、動き出しが早い。水泳もソフトボールもまだシーズンが始まっていない時期から、高校生を呼んでました。ソフトボールにいたっては練習もしていない時期だったので、練習見学はなし。それでも早い時期に呼ぶのには、有望な選手を早めにチェックしておくという意味もあるのでしょうが、もう一つの理由はフットボールの試合への招待を兼ねる事。高校生にとっては、自分が加わるチームはもちろん重要ですが、同時に4年間を過ごす大学もとても大事。授業やキャンパスの環境はもちろんのこと、大学全体のスポーツの強さ、さらには目玉スポーツであるフットボールチームの強さも大学側の「売り」になるわけです。今のところ高校生を呼んでいるのはいつもフットボールのホームゲームがある週末です。チケットはもちろんタダ(イリノイ大学のフットボールの試合のチケットは大体40ドルくらいです)で招待しています。
高校生はアメリカ国内様々な場所からやってきます。
西はオレゴン州やアリゾナ州、東はニューヨーク州やメリーランド州などなど。このあたりの幅の広さも今までの大学との規模の違いを感じます。これまでもDivision Iの大学でしたので、それなりに色んな州から選手が集まってきていましたが、基本的には近い州から来ている子が多かったです。ちなみに現在イリノイ大学のソフトボールチームのロースターは半分くらいがカリフォルニア州出身です。一度コネクションができてしまえば、また同じ高校から優秀な選手を引っ張ってくることも簡単になりますので、そういう連鎖もあるのでしょう。また、現在水泳のチームにはアラスカ州出身の子がいるので、その子にこの間「どうやってリクルートされたの?」と聞いてみると、クラブチームのコーチが、イリノイ大学のコーチを知っていて、勧められたから、電話をかけてもらって、そこから話が進んだとのこと。スポーツの規模の大きい大学はコーチ陣の平気年齢もおのずと高いので、経験の長さからコネクションもいっぱい持っているようです。アシスタントコーチの平均年齢も高いです。
もう一つ大きな違いを感じるところは、高校生をまとめて招待していること。私が去年働いていた大学では、高校生とその親が単発で訪問に来ていましたが、イリノイ大学では週末に複数人数まとめて呼んでいます。そして空港でのピックアップから、帰りに空港まで送るところまで、綿密にスケジュールを建て、週末の金土日とホストします。泊まる場所は、現在いる選手のアパートです。ホストする選手にはリクルーティングマネーがコーチから渡され、お菓子やジュースを買ったりなんかしていました。ランチやディナーはコーチと現在の選手とともにレストランへ行き、もちろんお金はすべてアスレチックデパートメントから。滞在中のイベントとしては、練習見学、施設見学のほかに、大学の授業や専攻に関する説明、大学のある街の案内、そして上記に述べたフットボールの試合観戦などが含まれます。
いい選手を引っ張ってくることは、強いチームをつくるのに欠かせません。だからそのためにお金をかけるのも当然。私は直接こういったリクルートに関わっているわけではありませんが、アスレチックトレーナーとして、練習場にいる以上、訪問に来ている高校生と挨拶を交わしたりもします。アスレチックトレーナー、そしてチームドクターもリクルートする上での売りにはなります。私は挨拶だけで、なにもいいこと言ってませんが、この間、他のスタッフが訪問に来ていた高校生にうちの大学のスポーツメディシンについて説明しているのを聞いてよりそう感じました。チームドクターがどのくらいの頻度でキャンパスにいるのか、アスレチックトレーナーやチームドクターその他のスポーツメディシンスタッフががどのように選手をサポートするのかをうまく説明できると、特に選手の親には効果があるように思います。
大学スポーツも立派なビジネスです。
ちなみに写真はイリノイ大学のものではありません。爆
イリノイ大学へ来てまだ二ヶ月も経っていませんが、既に今までの大学とのスカウトの過程の違いを感じています。
まず、動き出しが早い。水泳もソフトボールもまだシーズンが始まっていない時期から、高校生を呼んでました。ソフトボールにいたっては練習もしていない時期だったので、練習見学はなし。それでも早い時期に呼ぶのには、有望な選手を早めにチェックしておくという意味もあるのでしょうが、もう一つの理由はフットボールの試合への招待を兼ねる事。高校生にとっては、自分が加わるチームはもちろん重要ですが、同時に4年間を過ごす大学もとても大事。授業やキャンパスの環境はもちろんのこと、大学全体のスポーツの強さ、さらには目玉スポーツであるフットボールチームの強さも大学側の「売り」になるわけです。今のところ高校生を呼んでいるのはいつもフットボールのホームゲームがある週末です。チケットはもちろんタダ(イリノイ大学のフットボールの試合のチケットは大体40ドルくらいです)で招待しています。
高校生はアメリカ国内様々な場所からやってきます。
西はオレゴン州やアリゾナ州、東はニューヨーク州やメリーランド州などなど。このあたりの幅の広さも今までの大学との規模の違いを感じます。これまでもDivision Iの大学でしたので、それなりに色んな州から選手が集まってきていましたが、基本的には近い州から来ている子が多かったです。ちなみに現在イリノイ大学のソフトボールチームのロースターは半分くらいがカリフォルニア州出身です。一度コネクションができてしまえば、また同じ高校から優秀な選手を引っ張ってくることも簡単になりますので、そういう連鎖もあるのでしょう。また、現在水泳のチームにはアラスカ州出身の子がいるので、その子にこの間「どうやってリクルートされたの?」と聞いてみると、クラブチームのコーチが、イリノイ大学のコーチを知っていて、勧められたから、電話をかけてもらって、そこから話が進んだとのこと。スポーツの規模の大きい大学はコーチ陣の平気年齢もおのずと高いので、経験の長さからコネクションもいっぱい持っているようです。アシスタントコーチの平均年齢も高いです。
もう一つ大きな違いを感じるところは、高校生をまとめて招待していること。私が去年働いていた大学では、高校生とその親が単発で訪問に来ていましたが、イリノイ大学では週末に複数人数まとめて呼んでいます。そして空港でのピックアップから、帰りに空港まで送るところまで、綿密にスケジュールを建て、週末の金土日とホストします。泊まる場所は、現在いる選手のアパートです。ホストする選手にはリクルーティングマネーがコーチから渡され、お菓子やジュースを買ったりなんかしていました。ランチやディナーはコーチと現在の選手とともにレストランへ行き、もちろんお金はすべてアスレチックデパートメントから。滞在中のイベントとしては、練習見学、施設見学のほかに、大学の授業や専攻に関する説明、大学のある街の案内、そして上記に述べたフットボールの試合観戦などが含まれます。
いい選手を引っ張ってくることは、強いチームをつくるのに欠かせません。だからそのためにお金をかけるのも当然。私は直接こういったリクルートに関わっているわけではありませんが、アスレチックトレーナーとして、練習場にいる以上、訪問に来ている高校生と挨拶を交わしたりもします。アスレチックトレーナー、そしてチームドクターもリクルートする上での売りにはなります。私は挨拶だけで、なにもいいこと言ってませんが、この間、他のスタッフが訪問に来ていた高校生にうちの大学のスポーツメディシンについて説明しているのを聞いてよりそう感じました。チームドクターがどのくらいの頻度でキャンパスにいるのか、アスレチックトレーナーやチームドクターその他のスポーツメディシンスタッフががどのように選手をサポートするのかをうまく説明できると、特に選手の親には効果があるように思います。
大学スポーツも立派なビジネスです。
ちなみに写真はイリノイ大学のものではありません。爆
by atmtk
| 2010-10-11 10:57
| スポーツ
NATA公認Certified Athletic Trainerです。あまり一貫性はないですが、日々のできごと、気付き、考えたことなどを記録しています。
by atmtk
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