Outliersを読みました

今日はOutliersという本を読んだ。



Malcolm Gladwell氏の作品は読みやすく、面白い。彼の本はThe Tipping Pointに続き二冊目だったが、興味深い情報がいっぱいだった。

日本語版はこちら⇒「天才! 成功する人々の法則」訳は勝間和代氏。

10000時間の法則

ビル・ゲイツもビートルズも成功するまでに10000時間以上練習なり勉強なりしていた。成功に近道はない、という話であると同時に、ビル・ゲイツもビートルズもただ人より練習時間が多かったから成功したわけではなく、タイミングが大事だったことも語られている。生まれた年代、活動の場所、小さなこと全てが微妙にからみ合って、成功へとつながっていく。

Korean Air

韓国航空の話も秀逸。
1997年にKorean Airの旅客機が墜落した事件があったのだが、その事故原因が韓国の文化背景と照らし合わせて語られている。年功序列、階級といったものを日本以上に重んじる韓国は、他のスタッフが危険に気づいても、機長に意見できない。したがって、遠回りに提言するのが精一杯。それが時間の遅れをうみ、終いには手遅れになってしまう。空港のシステム管理者とのコミュニケーションも文化の違いによって、ミスコミュニケーションがうまれ、事故につながる。Korean Airは事故後、社員に英語を徹底的に学ばせ、緊急時の対処法をマニュアル化したことによって、事故を防ぎ、今の位置を築いてきたそうだ。

米と数学

もう一つ印象に残ったのが米と数学の話。
米作りには年間3000時間を費やし、一年の殆どを日が昇る前に起きて働かなければいけないほど大変である。そのようなことができる国の国民性とはどういったものか?そう、だから日本人は休暇も少なく、一生懸命働けるのだ、と説く。そして我慢強い。本書によれば、日本人は「多くの人が30秒で諦めてしまうようなことに22分真剣に取り組むことができる」。それが成功につながる。

また、アジア人が数学に強いのは、言語の仕組み(英語の数の数え方には不規則な決まりが多いのに対し、アジアの言語はとても規則的)と難しい問題に取り組む姿勢の違いであると語る。たとえ最初は小さな小さな差であったとしてもその小さな差が、積み重なって大きな差を産むのだと。

成功に必要なものとは?

この他にも面白い話がいっぱいで、読み進めるのが楽しかった。
成功は個人の努力ももちろんだが、それ以外の要素も必要だ。生まれた国、育った場所、生まれた年代、生まれた月、通った学校などなど、複雑な要素が絡み合ってうまれる。どちらもなければいけない。自分の持っている要素からうまくチャンスを見つけて、そこに10000時間の磨きをかけることが成功への道ということか。

ジャンルとしては自己啓発の本なのだろうが、心理学の要素もあるし、読み物としても大変面白い。日本語版は勝間和代さんが翻訳されているようだが、翻訳の評価はイマイチの様子。読める人は英語で読むことをおすすめする。
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by atmtk | 2011-07-21 14:16 | 本、映画


NATA公認Certified Athletic Trainerです。あまり一貫性はないですが、日々のできごと、気付き、考えたことなどを記録しています。


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