コンピューターが芸術を見るとき

昨夜は大学のDepartment of MathematicsとKrannart Art Museumの共催レクチャーに行ってきました。たまにEmailでゲストレクチャーの案内が送られてくるので知り、時間の都合もよかったし、タイトルにも惹かれ足を運んでみました。その名も「When Computers Look at Art」。

話をしてくれたのはDavid Storkという人でカリフォルニアにある研究所で働いているそうです。
研究内容はコンピューターを使ってのアートの分析。輪郭や影の位置から光がどの方角から来ているかを正確に計算して導くことで、その絵がどのようにして描かれたものなのかをあばく。またパルミジャニーノの「凸面鏡の自画像」ではパルミジャニーノがどのようにして自画像を描いたのかを分析し、どの角度からアートを見るのが適しているのかを導き出し、実際に美術館に研究結果を持っていって、展示の仕方を変えさせたそうです。



とても興味深い内容で、一時間を超えるレクチャーでもぜんぜんあきませんでした。コンピューターを使って絵を3Dにして360度まわして絵の世界を見る。数百年前の画家の気分を想像し、感動しました。分析の詳細は私の理解の範疇を超えていましたが、そこは別に理解する必要もないし、彼も聞き手に理解を求めているわけではなかったので問題なし。次々に出てくる数式からは、過去に数学の授業を思い出し、あのころもう少し実際の社会でどうやって微分積分や行列などが使われているのかを教えてくれればよかったのになんて思いました。

描かれた物体に光がどこから差していたのかの正確な位置を分析したところでどうなるんだと思った方、彼の研究はアートヒストリーの研究者により挙げられる疑問点に基づいて行われているので、芸術の歴史的に意味があることだそうです。私はアートヒストリーについての知識は皆無に等しいので、そのあたりの背景のことはぜんぜんわかりませんが、それでもおもしろいと思いました。

質問セッションの際に述べていましたが、もちろん芸術家がわざと光の具合を変えて描いた絵もあります。逆に光の位置が一点でないことを導き出すのも彼の研究。世の中にはこんな研究をしている人もいるのかと新しい世界を見せてもらった夜でした。

専門以外のことに顔を突っ込むのも結構好きです。
[PR]
by atmtk | 2012-04-21 04:41 | 芸術


NATA公認Certified Athletic Trainerです。あまり一貫性はないですが、日々のできごと、気付き、考えたことなどを記録しています。


by atmtk

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

検索

カテゴリ

全体
自己紹介
Athletic Training
日常
スポーツ
本、映画
音楽

つれづれなるままに
芸術
考えたこと
テレビ
留学
大学院生活
ランニング
トレーニング
未分類

最新の記事

定期的な何か
at 2015-07-04 21:44
名古屋ウィメンズマラソン
at 2015-03-07 19:38
富士山マラソン
at 2014-12-30 00:41

記事ランキング

以前の記事

2015年 07月
2015年 03月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
more...

ブログパーツ

Links

その他のジャンル

ブログジャンル

健康・医療
スポーツ

画像一覧